お役立ちコラム

車がオーバーヒートした際の対処法や修理費用を解説!原因も説明

2023年02月10日

車は手軽に移動できて便利な反面、繊細で複雑でもあります。
以前と比べて減ってはいますが、さまざまなトラブルが発生します。
その中の1つがオーバーヒートです。

一時的に走行不能になるケースから大規模な修理が必要になるケースまであります。
いざ発生したらどう対応すればよいのかわからず、不安な方もいるでしょう。

そこで今回は、オーバーヒートの症状や原因を解説し、実際に発生してしまった場合の対処法についても説明します。
また、故障してしまった場合の修理費用の相場についても解説します。

車がオーバーヒートした際の対処法や修理費用を解説!原因も説明

エンジンが異常なほど熱くなる車のオーバーヒートとは?

オーバーヒートとは、車のエンジンが何らかの原因で異常なほど熱くなり過ぎる状態を指します。
正常な場合は、エンジンまわりの温度が上がったとしても、車の冷却水であるラジエーターが温度の上昇を防ぎます。

しかし、温度の上昇を抑える部品が故障している場合は、オーバーヒートを起こしてしまうのです。

車のオーバーヒートの前兆|早期に発見しよう

オーバーヒートには、軽度から重度まであります。
早い段階で気づければ軽度の損傷で済むので、どのような前兆があるのか理解しておきましょう。

段階ごとに説明しているので、参考にしてください。

軽度|大きなダメージにはならない

オーバーヒートが起こると、さまざまな異常が起こります。
軽度の異常は、以下のようなものです。

● 水温計がHを上回っている
● アクセルを踏んでも加速が悪い
● エンジンの回転が安定しない
● アクセルを踏むと異音がする
● エンジンルームから甘い匂いがする

運転中少しでも上記のような異常を感じたら、水温計をチェックしましょう。
この段階で気づけば、車への大きなダメージは防げます。

中度|この段階までに何らかの対処を

中度の異常は、以下のようなものです。

● 水温計がHを超える
● アイドリング不能
● アクセルを踏み続けないと停まる
● 甲高い異音が聞こえる

中度の特徴は水温計がHを超えて、甲高い音が聞こえます。
車に深刻なダメージを与えないように、運転はやめましょう。

重度|修理代が高額になりかねない

重度の症状は、以下のようなものです。

● エンジンから水蒸気が発生する
● 水温計がCになる(冷却水がなくなる)
● ボンネットから白煙が上がる

上記の前兆が起こったら、直ちに車を停めてレッカー業者などを手配しましょう。
重度レベルになると、ほとんどのケースで大規模な修理が必要か、廃車になります。

オーバーヒートの原因

現在販売されている車は性能がかなり上がっているので、普通の状態であれば、オーバーヒートしません。
何らかの異常が起きている証拠です。

考えられる原因は、以下の通りです。

● 冷却水が定量に足らない
● 冷却水循環システムの故障
● エンジン温度センサーまたは電動ファンの故障
● サーモスタットの故障

それぞれの原因が起こり、不具合を招いていると考えられます。

オーバーヒートが発生した場合の対処法5選

オーバーヒートが発生してしまった場合、放置しておくのは非常に危険です。
ここでは、その際の対処法について解説します。
万一の時に備えて参考にしてください。

安全な場所に停める

オーバーヒートの疑いがある場合は、すぐにエンジンを停止させる必要があります。
異常が起きた時は、あたりを見渡し安全を確認し、十分な幅のある路肩や道路脇に停めましょう。
オーバーヒートが起きると慌ててしまいがちですが、安全な場所に車を停めてください。

アイドリングの状態で水温が下がるかチェック

水温計がHマーク付近を示している場合は、冷却機能が弱ってはいるものの完全には壊れていないかもしれません。

一度エンジンを回し、アイドリングしてください。
その状態で水温が下がるか確認し、少し待っても水温が下がらなければ、エンジンを切ってください。
オーバーヒートが起きています。

水温が下がれば走れますが、なるべくその足で修理工場に持っていきましょう。

ボンネットを開けて冷やす

オーバーヒートには、エンジンを冷やすのが重要です。
安全な場所に車を停めたら、エンジンルームの風通しをよくしましょう。

ただし、停めた直後はエンジンが高温状態になっています。
触れると火傷する可能性がありますので、エンジンルームまわりを確認する時は十分気をつけてください。

冷却水が入っているか確認する

エンジンルーム内のラジエーターから液漏れしていないか、冷却水が空になっていないかを確認しましょう。

単に冷却水が足りないだけなら、冷却水を入れれば、修理しなくても解決する場合があります。
ただし、車を停めた直後の高温状態でキャップを開けると、熱い蒸気が吹き出し、不具合の状況がさらに悪くなる場合もあります。

そのため、このような対処が苦手な方や不安な方は、ロードサービスを手配してください。

ロードサービスに依頼する

一度不具合になった車は、対処法によって一時的におさまったとしても、再発する可能性があります。
一時しのぎにすぎないため、不具合が起きたらすぐにロードサービスを手配してください。

一度でも不具合が起きた車で、そのまま走るのは危険です。

オーバーヒートを起こした際の修理はいくらかかるか

不具合が起こる原因、対処法などについてお話しました。
実際に、修理するにはどのような方法が考えられるでしょうか。

それぞれの修理方法と、修理費用の相場は以下の通りです。

補充 1,000~5,000円
ラジエーター交換 20,000~100,000円
ラジエーターホース交換 10,000~30,000円
ラジエーター部品交換 20,000~50,000円
ウォーターポンプ交換 15,000~80,000円
冷却用電動ファン交換 10,000~100,000円
サーモスタッド交換 5,000~20,000円
エンジンオイル交換 1,000~10,000円
エンジン交換 200,000~数百万円

破損状況によって必要な修理内容は変わりますが、数万円の修理費用の覚悟が必要です。

まとめ

オーバーヒートが感じられたら、すぐに安全な場所に車を停めるのが大切です。
その後水温計を確認し、針がH付近だったり超えていたりしたらオーバーヒートが起きています。

走行できないのであればロードサービスに連絡し、走行できる場合でもなるべく早く修理工場に持っていきましょう。
気になるのが修理代ですが、冷却水の不足や漏れ程度であれば数千円で済みます。
しかし、エンジンが壊れるとかなりの高額になります。

今回の記事を参考にしてオーバーヒートの知識を深めてもらい、万一車が不具合を起こした際に慌てないようにしましょう。