お役立ちコラム

クラッチが焼ける3つの理由とは?焦げくさいニオイの対処法も紹介!

2023年02月04日

「ドライブ中に焦げくさいっていわれたけど、大丈夫かな」
「焦げくさいのはクラッチが原因と聞いたけど本当?」
「車が壊れるのはイヤだからニオイの原因が知りたい」

大切な方とのドライブ中に「焦げくさい」といわれたら、ドライブの雰囲気も台無しです。
焦げくさい原因は、マニュアル車特有の「クラッチ焼け」によるものです。
では、なぜクラッチが焼けるのでしょうか。

本記事では、クラッチ焼けの原因を紹介します。
この記事を読めば焦げくさいニオイから解放され、ドライブも楽しめるでしょう。
ぜひ、最後まで記事をご覧ください。

クラッチが焼ける3つの理由とは?焦げくさいニオイの対処法も紹介!

クラッチが焼ける3つの理由

クラッチ焼けは主に3つの理由があります。

1. 半クラッチでエンジンを高回転させる
2. 長時間半クラッチの状態
3. 経年劣化(部品の消耗)

上記3つの理由を1つずつ解説します。

まず、半クラッチでエンジンを高回転すると、クラッチが高熱化します。
半クラッチはクラッチが「擦れている」状態をいい、高回転でギアをつなぐと摩擦が起きるからです。

2つ目の理由は長時間半クラッチの状態にする場合です。
左足をつねにクラッチペダルに置くと半クラッチとなります。
半クラッチで運転すると、クラッチが摩擦熱によって焼けてしまいかねません。

3つ目の理由は、経年劣化(部品の消耗)です。
クラッチの寿命は平均で5万km~6万kmといわれます。
5万kmを目安にし、販売店に見てもらえば事故やトラブルは防げるでしょう。

なお、運転次第でクラッチの寿命も大きく変わります。
7万km走行しても問題ない方もいれば、2万kmで交換が必要な方もいるのです。
短い距離で交換する方は、半クラッチを多用している可能性を疑いましょう。
クラッチの寿命をのばすためにも、上手なクラッチ操作を心がけてください。

クラッチ焼けによる3つの症状

クラッチ焼けは、どのような症状がでるのでしょうか。
ここでは、クラッチが焼けたときに起こる3つの症状を紹介します。

 1.焦げくさいニオイがする

クラッチ焼けを起こすと焦げくさいニオイが車内に充満します。
ニオイの原因はクラッチが摩耗し、焼けるからです。
クラッチは消耗品なので、摩耗は仕方のないものです。
しかし、焦げくさい臭いのが続くのはよくありません。

半クラッチの回数を減らすか、停車してクラッチの温度を下げてみましょう。
それでも、ニオイが消えない場合は専門店で見てもらいましょう。

2.エンジンの回転数だけ上がる

エンジンの回転数だけ上がるのも、クラッチが焼けるときに起こる症状です。
クラッチ焼けでパーツ摩耗すると、圧着力と伝達力が低下します。
すると、クラッチがうまく働かなくなり、エンジンの回転数がアクセルに伝わりません。

結果として、エンジンの回転数だけ上がってしまいます。
最悪の場合、車が動かなくなりレッカー移動などの対応が必要です。

3.ギアが入りづらい

ギアが入りづらくなるのも、クラッチが焼けたときに起こる症状です。
クラッチ焼けにより、クラッチディスクが歪むためこの異常は起こります。
頻繁にギアが入らなくなると、トランスミッションも故障する可能性があり危険です。
クラッチ焼けのあとにギアが入らない場合は、早急に専門店で見てもらいましょう。

焼ける原因!半クラッチにしてしまう2つの理由

マニュアル車を運転する方は、半クラッチにする理由が主に2つあります。

理由の1つ目は、エンストしたくない焦りです。
エンジンを再度かけるのに焦ったり、まわりから「エンストした」と笑われたりするのを恐れ、半クラッチにする方はよくいます。

しかし、半クラッチはクラッチ焼けを起こし車を故障させるため、極力行わない方がよいでしょう。

理由の2つ目は、そもそもデメリットを知らないため、半クラッチを多用する方もいます。
教習所では、坂道の半クラッチを教えてくれます。
ですが、クラッチ焼けなどのデメリットまでは教えてくれません。

多くの方が半クラッチのデメリットを理解せず、メリットのみ確認し多用してしまうのです。

クラッチが焼ける|ニオイが消えない場合の対処法3つ

クラッチが焼ける焦げくさいニオイが消えない場合の、対処法を3つ紹介します。

1. クラッチのつなぎをゆるやかに行う
2. クラッチの温度を下げるために様子を見る
3. 専門店で症状を見てもらう

上記3つの理由を1つずつ解説します。

対処法の1つ目として、クラッチのつなぎをゆるやかに行ってみましょう。
クラッチのつなぎは低速時に行い、アクセルで加速します。
低速でクラッチをつなげば回転数も低いため、高熱になりにくいです。

対処法の2つ目として、クラッチが焼け付いたら温度が下がるまで様子を見るのも効果的です。
クラッチの熱が上がると、焼け付きは起きやすくなります。

具体的な時間はないですが、焦げたニオイが薄れるまで様子を見ましょう。

対処法の3つ目として、クラッチ焼けのニオイが取れない、またはニオイがつよくなる場合は、専門店で見てもらいましょう。
理由は、クラッチ交換が必要かも知れないからです。

専門店に見てもらう際は、症状などを詳しく伝えましょう。

まとめ

マニュアル車で発生しがちな、クラッチ焼けについて解説しました。
今日ではオートマ車が主流ですが、まだまだマニュアル車も活躍しています。

マニュアル車を操作するうえで、大切なのは「クラッチ操作」です。
マニュアル車を運転する方なら誰もが知っている「半クラッチ」は、メリットもあればデメリットもあります。

これからマニュアル車を買いたい、既にマニュアル車に乗っている方は、今回の記事を参考に上手なクラッチ操作を身につけましょう。