お役立ちコラム
パワーステアリング警告灯がついたり消えたりする原因とは?対処法と注意点を解説
2025年06月19日
運転中、ふと目に入ったパワーステアリング警告灯。
「これって故障?それとも一時的なエラー?」
初めて警告灯の点灯に気づいた方にとっては、「何が起きているのか」「運転を続けて大丈夫か」など、不安に感じることも多いでしょう。
本記事では、ついたり消えたりする警告灯の理由や焦らず取るべき安全な行動を初心者向けに丁寧に解説しています。
パワーステアリング警告灯がついたり消えたりする主な原因
パワーステアリング警告灯が点いたり消えたりする場合、単なる軽微な異常では済まないことが多く、重大なトラブルの前兆である可能性もあります。
警告灯はパワーステアリングに関わる多くの異常を知らせる役割があり、その点灯・消灯が繰り返される場合、電子部品やセンサーなどの一時的な誤作動から、機械的な摩耗・故障まで幅広い原因が考えられます。
安全な運転のためにも、警告灯が頻繁に点いたり消えたりする場合は、速やかに原因を突き止めることが必要です。
パワーステアリング警告灯とは?
パワーステアリング警告灯は、車両のパワーステアリングシステムに異常が発生した際にメーターパネル上に点灯する警告灯です。
主にステアリング操作に関わる制御システム(電動または油圧)のトラブルをドライバーへ知らせる役割を持っています。
電動パワーステアリング装置の不具合
近年多く採用されている電動パワーステアリング(EPS)では、制御ユニットやモーター、センサー類の異常が原因で警告灯が点灯・消灯を繰り返すことがあります。
例えば、接触不良や経年劣化で一時的に電流値やセンサー値が基準から外れる場合、警告灯が点灯し、正常化すると消灯するパターンが見られます。
また、制御プログラムや電源供給のバラツキも誤作動の要因になります。
たとえ一時的に消灯しても、不具合が解消されたとは限らないため、早期点検が重要です。
機械式(油圧式)パワーステアリングのトラブル
従来型の油圧式パワーステアリングでは、ポンプの不具合や油圧ホース類の劣化、ベルトの緩み・摩耗などが主なトラブル原因となります。
これら異常が進行すると油圧が不安定になり、警告灯の点灯消灯が繰り返されることが起こります。
また、パワーステアリングフルードの不足や漏れがあった場合も一時的にシステムが正常復帰することがあり、警告灯の現れ方が不安定になることもあります。
そのため、オイル量やベルトの状態も定期的に確認し、トラブルの兆しを早めに見逃さないことが大切です。
バッテリーの問題やセンサー類の故障
電動パワーステアリング車の場合、バッテリーや発電機の電圧低下が警告灯点灯の直接的な原因となることが多いです。
また、角度センサーやトルクセンサーに一時的な信号不良が発生すると、誤った異常検知で警告灯が点いたり消えたりします。
バッテリー端子の緩みや腐食でもこのような症状が生じます。
また、ECU(電子制御ユニット)のエラーや接続部の不具合も要注意です。
異常が一時的でも電源系統やセンサーの点検・交換が必要な場合があるので、チェックをおすすめします。
ヒューズ切れ・リレー不良やモーター本体の劣化
電気系統の要であるヒューズや各種リレーに問題が発生した場合、パワーステアリングのモーターに正常な電力が流れなくなり、警告灯が点灯することがあります。
ヒューズが断続的に接触不良を起こしているケースでは、ライトの点灯消灯と同様に警告灯も不安定になりやすいです。
また、経年使用によるモーター自体の劣化や、内部部品の損傷も原因となります。
これら電気系のトラブルは早期発見・修理が安全維持につながるので、警告灯が繰り返し点灯する場合は整備工場で診断を受けてください。
パワーステアリング警告灯が点灯した時の安全な対処法
運転中にパワーステアリング警告灯が点灯した場合は、まず慌てずに安全を最優先し、異常発生時の対処法を冷静に考えることが重要です。
警告灯の点灯だけで直ちに重大な故障につながるわけではありませんが、システムの補助がなくなると操作性が大きく損なわれることもあります。
車両や道路状況によっては無理な運転を控え、状況に応じて安全に停車し、必要に応じて業者の助けを仰ぎましょう。
安全を最優先する運転方法と路肩に停車すべきケース
パワーステアリング警告灯が点灯しても、すぐにハンドルが極端に重くなるとは限りません。
しかし、操作感に違和感や重さを感じた場合は、速度を落とし、周囲の安全を確認した上で、できるだけ速やかに路肩や安全な場所に停車しましょう。
特に交差点やカーブ手前など、ステアリング制御が必要な場面では無理せず減速が大切です。
ブレーキや他の警告灯が点灯していないかも確認し、車両後方への注意喚起も行いながら安全確保を優先してください。
自走とレッカーどちらが安全か
軽度な警告灯の点灯で操作性に問題を感じなければ、最寄りのディーラーや整備工場まで自力走行が可能な場合もあります。
しかし、ハンドルが重い、カクカクする、異音がするなど通常の操作が困難な症状を伴う場合は、自走は危険です。
このような場合はJAFや保険会社のロードサービスに連絡し、レッカー移動を選択するのが安全です。
自己判断に迷いがある時は、むやみに走行を続けず業者に相談することがベストな選択です。
応急的な再始動方法や走行を控えるべき異常症状
一時的なセンサー異常や電子制御トラブルで警告灯が点灯している場合は、エンジンを一度切り、数分後に再始動してみることで回復することがあります。
ただし、再始動後も警告灯が点灯したままやハンドル操作に異常が見られる場合は、そのままの走行は控えてください。
特に異音や警告灯の点滅、ハンドルの極端な重さ・引っ掛かりは大きな故障の前兆ですので、速やかに安全な場所に停車し、必ず業者に相談しましょう。
まとめ|知っておきたいパワステ警告灯トラブル
パワーステアリング警告灯は愛車の異常を知らせる重要なサインです。
万が一、運転中に点灯した際は焦らず安全第一で対処し、異常の内容やハンドル操作性を的確に判断しましょう。
正しい対処法と点検修理を心がけることで、安心して安全にカーライフを楽しむことができます。